悲報!南京事件、ユネスコ記憶遺産登録へ!
時事通信は、以下の配信を本日付けの記事として行った。
“日本の制止実らず=中国申請の「南京」認定-ユネスコ記憶遺産
【パリ時事】国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界記憶遺産に、中国が申請した「南京事件」に関する資料の登録が決まった。日中間で事実認識に隔たりがあり、論争が続く中での認定。日本政府はユネスコに慎重な対応を求めてきたが、受け入れられなかった。
南京事件は、日中戦争時の1937年12月に旧日本軍が南京を占領した際、多数の中国人を殺害した事件。ユネスコが公表した中国の申請書類によると、当時の日本兵が撮影した写真や米国人神父による記録映像、中国人女性の日記などが登録対象とされている。
南京事件に関しては、犠牲者の規模などをめぐり日中で見解が分かれる。記憶遺産への登録は、中国側の歴史認識に「お墨付き」を与えることになりかねず、日本政府はかねて「ユネスコの政治利用だ」(菅義偉官房長官)と反対してきた。”
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&k=2015101000065
産経新聞も同様の記事を配信、産経新聞では一面を飾っている。
“「南京大虐殺」は登録「慰安婦」は却下 記憶遺産審査”
さらに産経新聞はユネスコの拠出金を一旦停止するという断固たる措置をとる可能性があると指摘。
“ユネスコ拠出金見直しへ 「断固たる措置取る」日本政府”
実際に54億円の毎年の拠出金はアメリカについてNo.2. しかし、米国が2年前から支払いを停止していることから、実際のNo.1だった。ちなみに中国はNo.6で10億円程度。
彼らの意見だけが通った形だ。
慰安婦の部分は認められなかったというが、来年以降、韓国を中心として、アジア各国と連携をした、慰安婦問題の記憶遺産登録が行われる可能性があり、予断を許さない状況だ。
このユネスコの勇み足に対して、一番大きな問題は、日本政府の対応であるとする意見も多い。特に外務省の無策が際立っていると言えよう。70年間澱のように溜まった外務省の外交手法が間違っていたことが改めて露呈した形だ。
外務省の外交のやり方を相当大胆に変えて行かないと、いくら正しいことを言っていたとしても世界には全く伝わらないことになる。
その結論として、今回のような結果になったように思う。
我々も実際にユネスコに足を運び、現地のユネスコの担当に陳情を行ったが、それが有効に活用されるには、民間の動き以上に政府がきちんと調査を行い、反論を際立たせせなければならない。
もしも政府、外務省が重要だと理解していれば、の話だが。
結局、外務省自体も多くの案件を抱え、人手不足の部分もあるのだと思う。
民間の力もうまく利用しながら、国を挙げて日本の国益に叶った国家運営を行っていただきたいものだ。
外務省改革、待った無しである。
ロンパプロジェクト 藤井実彦