安倍談話のキモ「21世紀懇談会」レポート詳報
安倍談話を出す前に、16人の有識者を集めて安倍談話のたたき台を作ったと称される懇談会
歴史認識においてはかなり頭がきますね。これをベースに安倍談話の最初の一節が書かれたのではないかと思います。
ポイントは5つ
❶侵略の定義は不明確
❷WGIPへの言及はほぼなし
❸侵略・植民地の具体例なし
❹憲法9条礼賛史観
❹-2自衛戦争を認めない東京裁判史観そのままの見解 -マッカーサー証言
❺韓国への不満、中国へのへつらい
という形だと思います。
首相見解と相違はあると思いますね。特に北岡伸一氏が書いたと思われる第1章にはこのように書かれています。
『こうして日本は、満州事変以後、大陸への侵略1を拡大し、第一次大戦後の民 族自決、戦争違法化、民主化、経済的発展主義という流れから逸脱して、世界の大勢を見失い、無謀な戦争でアジアを中心とする諸国に多くの被害を与えた。
特に中国では広範な地域で多数の犠牲者を出すことになった。また、軍部は兵士を 最小限度の補給も武器もなしに戦場に送り出したうえ、捕虜にとられることを 許さず、死に至らしめたことも少なくなかった。広島・長崎・東京大空襲ばかりではなく、日本全国の多数の都市が焼夷弾による空襲で焼け野原と化した。
特に、 沖縄は、全住民の3分の1が死亡するという凄惨な戦場となった。植民地につい ても、民族自決の大勢に逆行し、特に1930年代後半から、植民地支配が過酷 化した。
1930年代以後の日本の政府、軍の指導者の責任は誠に重いと言わざるを 得ない。 』
この懇談会は、6回行われており、各回ごとにテーマが決まっている。その回ごとに記述者がいて、おそらくすでに文面が出来上がっており、
「いいですか? 悪いですか?」
と聞いてゆく、というスクール形式に近いものでなかったかと思います。
これがわかる記述が「侵略」という文言に対する文面ですね。
『複数の委員より、「侵略」と言う言葉を使用することに異議がある旨表明があった。理由 は、1)国際法上「侵略」の定義が定まっていないこと、2)歴史的に考察しても、満州 事変以後を「侵略」と断定する事に異論があること、3)他国が同様の行為を実施してい た中、日本の行為だけを「侵略」と断定することに抵抗があるからである。』
おいおい、それなら書くなよ!!
と思いますが、それぐらいしか意見が言えない懇談会だったのではないかと思いますね。
歴史知識で北岡伸一氏に対抗できる 人間がメンバーにいないんだからしょうがないですよね。
なんだかなぁ。
安倍談話は、この自虐史観バリバリの提言から、文言を切り取らないといけない縛りを作ってしまったわけですね。
残念ではありますが、最終的な文言はかなり薄ぼんやりした形に直されていたので、安心はいたしましたが・・・・
この番組を収録中は、かなり不安を感じてました。
ぜひご覧ください。
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